最後の舞
5/3 紀尾井小ホールでの公演『武久源造のバッハと舞』パルティータ全曲シリーズ最終回を迎えます。
バッハのパルティータは、バッハ最高峰と言われている大曲です。
この曲を、バッハが追い求めた音色を奏でられるジルバーマンピアノで弾いたのは、世界で唯一武久源造さんのみです。
この曲こそ、ジルバーマンピアノで弾くにふさわしいほどに、私はこの音色と音楽に魅了されてます。
そしてとうとう最終回。
この日に、私は舞踊人生を終えます。そして、この大曲全曲を世界でただひとり、踊ることになります。
あとひとつの遣り残している舞台、それは奇跡が起きない限り実現しないもので、今の私には想像できないのです。
踊りをやめることを決めたのは、10年前でした。
それを心に思った矢先に、武久さんの音楽に出会い、この音楽で踊ってから終わりにしようと思い直して、再び舞台に立ちました。
オイリュトミーでは、曲目のアナリーゼをして和音や調の感じ、インターヴァルやメロディをフォルムを動きながらとります。アナリーゼは、宇都宮市の作曲家、山田栄二先生にしていただきました。先生には、この場を借りて、深く感謝します。
本番は、即興舞である生楽舞を舞います。
心こめて、最後の舞を舞わせていただきます。
お立会いいただく皆々様には、深く感謝申し上げます
今まで舞台を支えてくれた、家族、そしてムジカ・ムンダーナのメンバーお一人おひとりには愛と感謝を捧げます。
愛と慈しみをこめて
2016/5/1 記す