不登校、引きこもりは、親御さまや養護者の潜在意識のあり方に光を当てるチャンスです。
日本や韓国で、増加の一途をたどっている社会問題の一つに、
不登校、いじめ、引きこもり、が挙げられます。
引きこもりを始めて、十年以上を家の中だけで
過ごす方も、珍しくないと言われています。
一体、このようなことがどうして起こるのでしょうか?
その要因は、社会的なもの、家庭のこと、
心理的なものを含めて多岐にわたり、
かつそれらが複雑に絡みあっているので、
簡単にとき明かすことはできませんが、
不登校や引きこもりになる原因の一つに、
いじめ・虐待が挙げられると思います。
いじめる子のほとんどは、両親や家族や養護者から、
十分な愛情を受け取れていません。
また、いじめられる子自身が、自分には
価値がないと思って、
事態を悪化させている場合もあります。
個人的な印象としては、
セルフイメージが高い、両親からの十分な愛情を注がれた子、
自分のことが好きな子は、いじめに遭いにくいように思われます。
いじめる子の多くは、そもそも愛することを知らずに育っています。
幼児期に、様々な形で虐待を受けた子は、
しばしば虐待と愛との倒錯を起こします。
それによって、人との関わり方にズレができていきいます。
ここで虐待とは、身体的な暴力を振るわれることだけではありません。
子どもが、親に話を聞いてもらいたいのに、親が何度も無視したら、
それもネグレクトという虐待です。
子どもの目前で、頻繁に夫婦喧嘩をすればそれも虐待です。
まだ幼い子にとっては、
テレビでも観る暴力シーンも大きな影響があります。
六歳までの幼児の脳は、シータ波の状態であるので、
その時期に感じ取ったり、投げかけられた言葉や行為が、
その子の一生の土台になるのです。
もし、その時期に、「お前はバカだね、悪い子だね」みたいな言葉を
親が言えば、その子は、「私は、バカで悪い子だから、愛される
価値がない」という思い込みを持ちます。
子どもは、本来、愛されながら育つ必要のある存在ですから、
愛された実感を持たないで育つと、誰かからの愛を欲しくてたまらない
人生を送るようになります。
「欲しい、欲しい」と無意識が望むと、
かえってそれは実現されず、
欲しいという状況ばかりが起きます。
そして、満たされない思いは、
怒りや悲しみとなって、体内を冒し始めます。
シータヒーリングでは、癌や腫瘍の要因に、
怒りや後悔を考えていますが、
その発端は、子ども時代の愛の欠如にあるのです。
ところで、日本人や韓国人は、世界でも類を見ないほど
"いい人" が多いです。それは、美徳でもありますが、
いい人にならないと、親や学校、社会が認めてくれないという
社会環境の反映でもあります。
"愛される"為には、"いい子"になる必要がある社会になってしまっています。
自分で自分のことを好きになるのがご法度であるような社会を、
長い歴史の中でつくって来たのですが、
不登校や引きこもりの問題は、
そのようなあり方を問い直す必要性を
大人に対して迫っているのではないでしょうか。
子供達は、社会の鏡と言われるように、
家庭や学校、そして社会が、真実の愛から離れていると、
その気づきをもたらすために問題を起こしてくれているように
私には思えます。
家庭や学校、社会で、問題となる人たちがいたら、
その方たちの魂は、誰よりも繊細で傷ついています。
その場合、直接その方たちにアプローチするよりも、
周りの家族や養護者の方が、そのあり方を変容させる方が有効である場合が
多々です。
ここまで、不登校や引きこもりの問題について、
いじめや虐待との関係で見てきましたが、
最後に、親御さんの潜在意識との関わりについて、
少しだけふれておきたいと思います。
子どもは、両親の潜在意識下に封じ込められている
「闇の部分」を、無意識に引き受けることがあります。
両親が、ハッピーでない幼少期を過ごしていれば、
潜在意識に、愛することへの恐れや愛されなかったことへの
怒りや悲しみが溜まっています。
結婚して、パートナーとの関係が落ち着き、
その関係が安心したものになった頃に、
自分に蓋をしていた感情が出始めます。
特に、仕事や家事の疲れが溜まり、
将来への不安が起き、
「こころの免疫力」が低下すると、
自分では気づかない潜在意識にあった
ネガティブな感情が出てきます。
元気でハッピーな状況では出てきません。
さらに、二人のあいだに子供ができて、
外からみて、幸せが深まったように見えるころ、
大人二人の抱える闇の部分が、子育てや夫婦関係を通して
次第に発現されます。
子どもは、スピリチュアルな存在なので、
両親の闇の部分や状態を的確に感得します。
そして、それを何とか助けようとします。
しかし、その方法を知る術もない子供は、
やがて疲れて学校に行く力もなくなります。
これが不登校や引きこもりのもうひとつのパターンです。
シータヒーリングでは、以上に述べたような観点から、
潜在意識にあるネガティブな思いや感情を解放し、問題の解決を目指します。
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