narikimの日記

http://rainbowduowork.hatenablog.com 日記バージョン

マハトマ ガンジー、非暴力

非暴力による不服従運動

マハトマ・ガンジー(1869-1948年)は、「非暴力」運動によって、インドを独立へと導きました。

ガンジーの著書より

 「卑怯(ひきょう)か暴力のどちらかを選ぶ以外に道がないならば、私は暴力をすすめるだろうと信じています。・・

 けれども私は、非暴力ははるかに暴力にまさることを、敵を赦(ゆる)すことは敵を罰するより雄々(おお)しいことを、信じているのです。」

 「侵略者の暴力に暴力をもって応(こた)えるようなことはせず、侵略者の不法な要求には、死を賭しても服従を拒否する――それが非暴力の本当の意味です」。

 「赦しは勇者の資質であって、臆病者のそれではありません」。

 「怒りには愛をもって応え、暴力には非暴力をもって応えるという、永遠の法(のり)をよみがえらせることが肝要なのです」。

 「暴力が獣類の法(のり)であるように、非暴力は人類の法です。・・・人間の尊厳は、より高い法に、すなわち精神の力に従うことを要求します」。

 「非暴力は、臆病をごまかす隠れ蓑(みの)ではなく、勇者の最高の美徳です。非暴力を行なうには、剣士よりはるかに大きな勇気が必要です。臆病は、非暴力と全く相容(あいい)れません」。

 「復讐もまた弱さです。復讐の願いは、想像上の、あるいは実際上の危害への恐怖心から生じるのです。犬はこわがると、吠えたり噛みついたりするものです。

 地上の何者をも恐れない人は、彼を傷つけようとつまらぬ骨折りをしている者に対して、怒りの念を呼び起こすことすら煩(わずら)わしい、と思うでしょう。

 天は、自分に向かって土を投げつける子どもたちに仕返しはしません。子どもたちは、自らの行為によって自らを汚すだけです」。

 「(暴力を受けたり辱めを受けても)もし彼らが、心に報復の気持ちさえ感じずに、その恥辱(ちじょく)に耐えるだけの勇気を持っていたならば、彼らは少しも傷ついてはいません」。

 「非暴力の目的とするところは、つねに相手の内に、最もよいものを呼び覚(さ)ますことです。受難は、相手の善性に訴える力を持っています」。

 「剣を保持しようと望むうちは、人は完全な勇気に到達したためしはありません。みなさんが非暴力の剣で武装するとき、地上のどんな権力もみなさんを征服することはできません。非暴力は、勝利者をも敗北者をも高めます」。

 「武器は、人間の強さではなく、弱さのしるしなのです」。

 「(非暴力は)神への生きた信仰なくしては不可能です。非暴力の人は、神の力と恵みによらずには何事も成し得ません。

 信仰がなければ、怒りをいだかず、恐怖をいだかず、復讐心をいだかずに死ぬ勇気は持てないでしょう。

 非暴力は、"神はすべての人の心の中に宿りたもう。それゆえに神のいますところに恐れはない"という信念から生まれるのです」。

 「神を畏(おそ)れる者にとっては、死は恐怖ではありません。・・・勇気は殺すことにあるのではなく、死ぬことにあります。・・・人を殺さずに死ぬためには、よりいっそうの英雄心が必要です」。

 「わたしは次のような、絶対的信仰を持っています――人類は非暴力によってのみ救われる、ということです。そしてこれは、私が聖書を理解するかぎりにおいて、聖書の中心的な教えです」。

 「キリスト教徒は、精神力をもって物質の力に対応できなければならない、と今も考えております。

 キリストの福音から1900年もたっているというのに、個人の場合や小規模なグループを除いて、いまだにそれが実現できないというのは、考えるだけでも空恐ろしいことです」。

 「武力がもたらす平和は、墓場の平和です」。

 「もし国民の大多数が非暴力的であるならば、非暴力を基盤にして国家を統治できると、私は信じています」。

 「政府が望むなら、勝手に弾丸の雨をふらさせておやりなさい。けれども、地上のどんな権力も、もはやみなさんを隷属(れいぞく)させておくことはできないでしょう」。

 「わたしは以前、真理と非暴力のほかに神を見ることはできない、と言ったことがあります。・・・非暴力は、復讐の心なしに受難に甘んじる力と勇気を、言い換えれば、何の仕返しもせずに頬を打たれるだけの力と勇気を求めます」。

 「敵を傷つけたり、生命を奪ったりすることを望まない、というだけでは十分ではありません。

 自分の敵が殺されそうな目にあっているときに、黙ったまま手出しをせずに傍観(ぼうかん)しているなら、あなたがたは非暴力の者とは言えません。あなたは、生命を賭してもその者を護(まも)ってやらねばなりません」。

 「"自殺か敵を殺すか"の選択に迫られた場合には、私は迷わずに、自殺を選ぶべきだと信じています」。

 「もし国民の間に流血や乱闘がなければ目標に到達できない、というのなら、そのような目標は、努力して達成する価値はありません」。

〔参考文献〕

「わたしの非暴力」(ガンジー著 森本達雄訳)みすず書房

                                                                                                                            上記 久保有政著  より引用

                                                                                                                             

                                「前へと進んでいくうちに、私は時々、絶対の真実――神を、かすかながら見ることができた。そして神のみが実在であって、ほかの一切のものは非実在であるとの信念が、日ましに私の中に育ってきた」。