感謝と謝罪
心の奥深い傷は、現実世界にまで影響します。
もう終わったことだからといって、その傷を見ないでいることもできますが、心の奥深くでは、苦しみもがき続けている感情が痼りとなっていることがあります。
ある人の場合は、それが癌細胞となり、この世を去りました。
誰からも、優しくて思いやりがあっていい人でした。
しかし、身体は正直でした。
亡くなる直前になって、両親に謝ってほしいと初めて言えました。それまで、自分がそのような思いを持っていることも知らず、誰にも話してこなかったのでした。
それぐらい蓋をしなければ生きてこれなかったのでした。
セッションに来る方のほとんどは、親やパートナーに謝ってほしいという思いを持っています。
セッションでワークしますが、大事なことは、当人に謝ってもらうことです。
心から謝ってもらえない、と初めから諦めてしまいますが、謝ってほしいという思いを相手に伝えることが大事です。
相手に自分の正直な思いを伝えることは、大人の自分が傷ついた自分を保護するようなものです。
そして、カルマを作らないために、来世への自分への誠実なあり方でもあります。
わかってくれる人なら初めからそうしないでしょう、しかし、そうだからといって自分がその人から傷つけられていいことは何もありません。
その反対もあります。
自分が誰かを傷つけたと思うことがあったら、謝ります。
どんなことでも謝ります。
同様に、感謝についてもです。
感謝したい人に直接、感謝の気持ちを伝えます。
そうすることで心残りになりません。
感謝と謝罪は、とても大事です。
人間社会が、誰もが誠実にそれができれば、こんがらないのです。
愛と光と感謝をこめて