桜満開の舞台
3月31日、晴天に恵まれ一気に開花する中、第5回公演は開催されました。
ご観覧いただきました皆々様には、心より感謝申し上げます。
私は、桜がまさに開花するこの時期が好きです。
紀尾井小ホールの窓からは、迎賓館が見え、桜並木が見えます。いつかこの時期にこのホールで、桜の花とともに舞いたいとずっと思っていました。
公演前日にこの辺りを散策しましたら、まだ三分咲きくらいでしたのに、公演当日は暖かな気候で、お昼をお濠の桜の花のもとで花見する人々で賑わいました。
公演の楽しみの一つは、長いあいだ合わなかった人々が集まることです。
舞台芸術は、演ずる側と観る側がともに“いまここの瞬間”を創造しています。
それが浄化であったり、歓びであったり、ギフトであったりします。
この得も言われぬ感覚をどのように表現できましょうか。
愛と光と感謝がひとつである感じでしょうか。
桜の花を観ている瞬間の感じとダブるような気がいたします。
終演翌日も響いているこの余韻は、生命体に呼応するかのような感じがしております。
愛と光と感謝をこめて