ソウルメイト ストーリー③
Hvar で宿屋「苫屋」を営むユキコさんの素敵なストーリーを聞きました。
10年前に、クロアチアのプーアで難民キャンプのヴォランティア活動をしに来たユキコさんは、アドリア海の美しさとクロアチアの人々に一目惚れしたそうです。
それから、かねてよりやりたかった宿屋をクロアチアで始めることにしました。誰も叶うとは思っていなかったそうです。
まだ日本人が数えるほどしかいないクロアチアで、言葉もままならない頃でした。しかし、言葉は近所のおばさんと話しているうちにできるようになり、宿屋も順調に行きました。
ちょうどその頃、私は初めてクロアチアに来て、ドヴロニク旧市街をぶらぶらしてますと、日本人の若者たちに出会い情報交換しました。Splitに、日本人が経営している宿屋があって、とても良かったと話してくれました。2009年の11月でした。私は、いつか行ってみたいと思いました。
それがユキコさんでした。その後、Splitから今のHvar島に移ったそうです。そして、ちょうどその頃、ユキコさんは、たまたま一日だけの休みができて、Hvar島にロバを見つけに行きました。独りでヒッチハイクをしてたところへ、Pauloに出会いました。運命の瞬間です。パウロも、一日だけ、たまたま休みができて、ふらっとドライブしてたそうです。
自分がやりたいことを、自分の好きなところでやっていると、ソウルメイトに出会いました。
そして、まさにアドリア海に面したところに、パウロさんの持家があり、そこを自分たちで改築したのが、今の苫屋です。
わざわざ苫屋に滞在したくて、島を訪れる日本人客が年を追うごとに増えています。12年連続で毎年必ず来る常連の方もいるそうです。
ふたりはホストとして、最大のおもてなしをすることが、生きがいだそうです。
パウロが造った赤ワインを食事の度にいただいてます。完全無農薬で酸化防止剤も使ってません。それと、オリーブオイルは島で金賞受賞してます。こちらも完全無農薬です。皆さんがお土産にしていくので、すぐに完売してしまうそうです。
500年前に建てられたご実家の下がワイン工房になってます。代々受け継がれた生産法で丁寧に手作りで造ってます。生きているワイン酵母の音を聴きました。
それから、客が来ると庭に設えている煉瓦のオーブンに蒔きを焼べて熾を作ります。そこへ、採りたての魚や野菜をグリルしたり、鉄の蓋でカッペという伝統料理を作ります。
手のこんだスローフードです。そのプロセスをパウロのお母様が創った胡桃酒を楽しみながらおしゃべりして観てます。
何よりも素晴らしいのは、この二人を出会わせ産まれてきたルッチという女の子。ふたりの絆をさらに深くし、行動や思考までもが、変わったそうです。
ユキコさんは、身体に不調を感じたとき、ルッチちゃんを抱っこするとすぐに癒されてしまったそうです。
マスター級のレインボーチルドレンです。
滞在中、私はこの子に付き添い、その直感力に脱帽しました。
レインボーチルドレンは、人類の先生と云われてます。この子を大事に育てるだけで、周囲は愛と喜びになるのですね。
素晴らしい出会いに感謝します。
愛と光と感謝をこめて
イタリア ペスカーレ Villa Maria Hotelにて