金芝河(キムジハ)氏から김나리(Nari Kim)へのメッセージ
2008年に韓国で、オイリュトミーワークショップをシンポジウムの
合宿形式で行いました。金芝河氏と高橋巌氏の対談が並行してありました。
元韓国赤十字社会長のソヨンフン先生や脚本演出家である金ミンギ氏、
舞踊家の金梅子先生も参加し、そうそうたるメンバーでした。
その先生方との思い出はいろいろあるけれど、
その時にオイリュトミーをバッハの曲で舞いました。
そして別れ際に、金芝河氏が、
「続けて踊りをやりなさい」(ケイソク ハラ)と私の耳元に囁きました。
その言葉が、時折ふとした瞬間に蘇ることがあります。
引きこもり、動けなくなった年月がありました。
その間も、キムジハ氏の囁やいた言葉が、踊りを諦めかけた私の魂を
慰め、奮い立たせていたように、思います。
あの時私は、氏に尋ねますた。
「先生、蘭は、今も描いていますか?」
「カクムシク」(時々)
私は、氏の思想もあり方も好きだけれども、
金芝河氏の描く、蘭が本当に好きなのです。
金南里(KimNari)